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「朝の手のこわばり」 実は大病のサインかも!?

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「朝の手のこわばり」 実は大病のサインかも!?
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高速神戸駅

2019.1.25 09:06:27

朝起きたら、手が動かしにくいと感じたことはありませんか?一般的に「手のこわばり」と表現されるこの症状、単なる加齢や疲れのせいだと思っていたら、実は大病のサインかもしれません。どんな病気が考えられるのでしょうか?神戸大学医学部附属病院の森信暁雄先生に詳しく伺いました。
(この記事は「ホッと!HANSHIN」2019年2月号に掲載した情報です。)

 教えてくれた先生はコチラ!

神戸大学医学部附属病院 膠原病リウマチ内科
診療科長/准教授 森信(もりのぶ) 暁雄先生
関節リウマチや膠原病患者の診療を行う他、最新かつ最良の医療を提供するための様々な研究を行う。
『手のこわばりが続いたり、水に入れたら指が白くなったりする方は、早めにリウマチ専門医に診てもらうようにしてください。』
神戸大学医学部附属病院 高速神戸駅▶徒歩約15分
http://www.hosp.kobe-u.ac.jp/

Q 朝の手のこわばりって病気の症状なの?
「手のこわばり」とは、手が握りにくい、手に力が入りにくいといった症状のことを言います。朝起きた時によく起こりますが、朝に限らず、長時間じっとしていたり、昼寝をしたりした後に起こることもあります。加齢とともに起こりやすくなる症状ですので、1分ほどで治まる場合は心配いりません。30分から1時間もこわばりが続く場合は、なんらかの病気が隠れている可能性があります。

Q どんな病気の可能性があるの?
手のこわばりが長く続く場合、最も考えられるのが「関節リウマチ」、「変形性関節症」といった関節の病気です。「関節リウマチ」は膠原病(こうげんびょう)※1の一種ですが、その他の膠原病、例えば「全身性エリテマトーデス※2」、「シェーグレン症候群※3」でも、手のこわばりが現れる場合があります。また、手だけでなく、肩や股関節周り、太ももなどの大きな筋肉もこわばる場合は、「リウマチ性多発筋痛症」の可能性も。他にも、角化した皮膚に炎症が生じる「乾癬(かんせん)」という皮膚病が原因で、関節炎を併発してこわばったり、更年期や腎臓病、甲状腺機能低下症などで、手にむくみが生じてこわばったりしている可能性も考えられます。
※1 膠原病:皮膚・筋肉・関節・血管・骨・内臓など、全身に存在するコラーゲンに、慢性的に障害や炎症が起こる様々な疾患の総称。
※2 全身性エリテマトーデス:20~40代の比較的若い女性に多くみられる難病で、関節以外にも、皮膚に湿疹が出たり、顔が赤くなったり、腎臓の病気が現れるなど、全身に障害が起こる。
※3 シェーグレン症候群:涙腺、唾液腺が炎症を起こし、ドライアイやドライマウスになる病気で、関節炎を発症することも。

Q 変形性関節症ってどんな病気?
加齢などが原因で、骨と軟骨が変形してしまう病気です。手に症状が現れる場合、関節リウマチが第二関節や第三関節(こぶしの部分)、手首に起こることが多いのに対し、変形性関節症は第一関節(一番先)に多いのが特徴です。特に治療をしなくても、変形の進行は止まり、痛みも治まります。痛みがひどい場合は痛み止めを処方し、変形がひどくて日常生活に支障が出る場合は、手術を行います。

Q 関節リウマチってどんな病気?
全身の様々な関節に炎症が起こり、腫れて痛みが出る病気です。放っておくと、軟骨や骨が破壊されて、関節が変形します。膝や手指など複数の関節が痛かったり、両手首が左右同時に痛いという場合は、関節リウマチの可能性が高いといえます。40~50代の女性に多い病気ですが、最近は、60~70代の方や男性にも増えています。

Q 関節リウマチは治る?
2003年以降、生物学的製剤と言われる注射薬が使用できるようになり、症状が劇的に改善されるようになりました。治療をすれば、2割程度の方が、以前と同じ生活を送ることができるようになり、4~5割の方は関節の痛みや腫れが治まって寛解(全治とまでは言えないが、症状が軽減した状態)します。早期発見・治療するほど回復する可能性が高いので、早めに検査を受けることをおすすめします。

Q どんな検査をするの?
主に、血液検査、レントゲン検査、超音波検査を行います。関節リウマチは、免疫に異常が生じる自己免疫疾患のひとつです。まず自己抗体ができ、手がこわばるなどの症状が現れ、関節炎といった明らかな病気へと進行します。血液検査では、自己抗体ができているかを調べられるので、かなりの初期段階で対処することができます。超音波検査では、レントゲンや見た目ではわからない炎症を見つけることができます。


1 加齢が原因かも?こわばりがすぐに治る場合は心配ありません。
2 乾癬の疑いあり。皮膚科を受診してみて。
3 更年期や腎臓病、甲状腺低下症といった内科的な病気で、手がむくんで動かしにくい可能性あり。内科を受診してみて。
4 変形性関節症の可能性あり。痛みは次第に治まる可能性が高いので、様子を見てみて。治まらないようなら整形外科へ。
5 関節リウマチの可能性あり。リウマチ専門医のいる内科か整形外科を受診してみて。
6 リウマチ性多発筋痛症の可能性あり。リウマチ専門医のいる内科か整形外科を受診してみて。
7 全身性エリテマトーデスの可能性あり。リウマチ専門医のいる内科を受診してみて。
8 シェーグレン症候群の可能性あり。リウマチ専門医のいる内科を受診してみて。
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