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これから夏本番! 今から始める熱中症対策

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高速神戸駅

2018.5.30 14:37:03

熱中症は「暑熱環境にいる間に、あるいはいた後に起こる体調不良」のことをいいます。特に高齢者の発症が多く、死に至るケースも。熱中症は予防できる病気です。夏に備えて、しっかり対策を練るために、神戸大学医学部附属病院の小谷穣治先生に詳しく伺いました。
(この記事は「ホッと!HANSHIN」2018年6月号に掲載した情報です。)


 教えてくれた先生はコチラ!

神戸大学医学部附属病院
教授 小谷 穣治先生
昨年より現院の救急医療に携わる。災害医療経験も豊富。著書に『救急・集中治療 エキスパートに学ぶ栄養管理のすべて』(総合医学社)など。趣味は音楽。ギター、ベースの腕はプロ級。
神戸大学医学部附属病院 高速神戸駅▶徒歩約15分
http://www.hosp.kobe-u.ac.jp/

Q 熱中症はどうして起こるの?

人は、代謝活動や筋肉運動により常に熱を産生しています。産生した熱は血液に乗って運ばれ、体の表面にある毛細血管を流れる間に外気で冷やされることで、体温上昇を防いでいます。ところが、外気が高温になるとうまく放熱できず、体を冷やそうと血管が拡張したり血量が増えたりすることで、血圧低下や頻脈を招きます。それでもうまくいかないと、体温が上昇して活性酸素が大量に発生し、様々な障害が起こります。また、暑い時に人は汗をかきますが、これは、汗が蒸発するときに熱を奪って体を冷やす効果があるからです。ただ、汗には水分やミネラルが含まれているので、汗を多量にかくと、それらが不足し、脱水症状を起こします。熱中症は、高温環境下で体温のコントロールがうまくできなくなって起こる体の不調だといえます。

Q どんな症状が現れるの?
熱中症で最初に現れる症状は、「熱痙攣(筋肉痛やこむら返りなど)」や「熱失神(めまいや立ちくらみなど)」です。症状が進行すると「熱疲労(頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感、頻脈、血圧低下、判断力の低下など)」を起こします。さらに重症になると、「熱射病(40℃以上の高体温、意識障害、運動障害、臓器障害、血液凝固異常など)」の症状が現れます。これらは、あくまでも典型的な例で、必ず起こるとは限りません。暑熱環境にいる、あるいはいた後に体の不調が現れたら、熱中症の可能性があることを考慮して対処をしてください。

Q 熱中症の症状が現れたら?
状態によって対処法は異なりますので、以下のチャートを参考にしてください。熱中症は、治療の効果が比較的早く現れる病気です。なかなか改善しない場合は、対処法が間違っているか、他の原因が考えられますので、我慢をせずに必ず医療機関にかかってください。


Q 熱中症にかかりやすい人は?
熱中症には、暑熱環境で体を動かしたことによって起こる「労作性熱中症」と、長時間過ごしただけで起こる「非労作性熱中症」の2通りがあります。「労作性熱中症」にかかりやすい人は、暑熱環境で無理をしてしまう人。暑い中で体を動かしている上に、精神的な緊張や筋肉疲労が加わることで、熱中症を重症化させる危険があります。「非労作性熱中症」にかかりやすい人は高齢者。高齢になると体内の水分量が少なくなり、発汗機能といった体温調整機能も低下するため、もともと脱水や高熱状態を起こしやすい傾向にあります。その上、高齢の方は、暑くても我慢したり、夜トイレに行くのが嫌だからと水分をあまり取らない方が多いようです。また、症状に気付いても「年だから」「疲れただけ」「持病のせい」などと見過ごして、意識を失ってから運ばれるというケースが多発しています。高齢者に限らず、心臓や腎臓に疾患のある方、利尿薬や向精神薬を飲まれている方も、体温や水分バランスを整えにくい傾向があるため、熱中症にかかりやすいといえます。

Q 熱中症を防ぐには?
熱中症は予防できる病気です。熱中症の発症が急増するのは、猛暑日や熱帯夜が続いた3~4日目。対策をしないまま数日過ごすことで体力が奪われ、熱中症にかかってしまうことが多いのです。また、梅雨の時期から、徐々に暑さに慣れることも大切です。体力をつけるなどの対策を行うことで、体が暑さに徐々に慣れ、熱中症にかかりにくくなります。

【熱中症を予防する10か条】
一.暑い日や暑い時間帯の外出はなるべく避ける。
一.室内でかしこくエアコンを利用(室温28℃、湿度70%が理想)。
一.暑熱環境にいる間は、冷えたものを取るなど体を冷やす工夫を。
一.水分をこまめにとる(目安は1時間毎にコップ半分以上)。
一.汗をかいたら水分とともに塩分を補給。
一.寝不足、食事抜きは厳禁。
一.暑熱環境で無理な運動をしない。
一.子どもは輻射(ふくしゃ)熱(路面からの照り返し熱)にも注意。
一.高齢者は少しの体調の変化にも要注意。
一.暑熱環境でお酒を飲まない(アルコールには利尿作用があるため、脱水症状になりやすい)。
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