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足だけじゃない!頭や体にも 感染する“水虫”の脅威

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足だけじゃない!頭や体にも 感染する“水虫”の脅威
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武庫川駅

2018.4.25 11:09:49

日本皮膚科学会の報告によると、新たに皮膚科にかかる患者のうち、10人に1人の足に水虫が認められ、我が国の疫学調査(5月実施分)では5人に1人が足に水虫菌を持っているといわれています。他人に感染させてしまわないよう予防と治療を心がけるために、兵庫医科大学の夏秋 優先生にお話を伺いました。
(この記事は「ホッと!HANSHIN」2018年5月号に掲載した情報です。)

 教えてくれた先生はコチラ!

兵庫医科大学 皮膚科学
准教授 夏秋 優先生(なつあき まさる)先生
虫を原因とする皮膚疾患の名医。著書に虫による皮膚炎をほぼ全て網羅した「Dr.夏秋の臨床図鑑 虫と皮膚炎」(学研プラス)などがある。
『水虫は他人にも感染させてしまう病気。自分は大丈夫でも、感染源とならないゆしっかりと治療してください。』
兵庫医科大学病院 武庫川駅▶徒歩約5分
http://www.hosp.hyo-med.ac.jp


Q 水虫ってどんな病気?

白癬(はくせん)菌というカビの一種が皮膚に感染して起こる皮膚病のことです。一般的に水虫は足に発症するものと思われがちですが、水虫菌である白癬菌は体の至るところに感染します。股に感染する「股部白癬」(俗にいうインキンタムシ)、手に感染する「手白癬」、爪に感染する「爪白癬」(爪水虫ともいわれる)のほか、体、顔、髪の毛にも感染します。白癬菌は高温多湿の環境下で活発になりますので、梅雨を迎えるあたりから症状がひどくなります。そのまま放置して冬を迎えると、症状は治まってきますが、完治できていないため、自覚症状がなく菌をばらまいてしまう可能性があり、注意が必要です。

Q どんな症状が出るの?
典型的な症状は以下の通りですが、水虫と間違われる症状も多くあります。また、水虫といえば「かゆい」というイメージがありますが、これは、免疫反応が働いて菌を攻撃することで表れる症状です。そのため、糖尿病などの病気や薬の服用などで免疫反応が低下している方は、かゆみの症状が出にくい場合が多いです。
●水虫に多く見られる症状
・輪っか状(リング状)の赤みがある。
・足の指の間がふやけたり、皮がめくれたりする。
・足の一部に小さな水ぶくれができたり、皮がむけたりする。
・カサカサする(角化型)。乾燥肌と似たような症状で、かかとに発症しやすい。
・爪が白濁、もしくは黄色く変色したり、分厚く変形したり、もろくなったりする。爪水虫、爪白癬といわれる。
●水虫とよく間違われる症状
・手湿疹:洗剤によるかぶれなど。放置しているうちに水虫に感染する場合もある。
・掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう):手のひらや足の裏に膿ができて、赤くなって皮がめくれるアレルギー疾患。
・異汗性湿疹(いかんせいしっしん):手足に細かい水ぶくれができ、皮がめくれるアレルギー疾患。

Q 水虫になったらどうすればいい?
典型的な水虫の症状だと思って市販薬を塗布しても、水虫でないため症状が回復しない場合や、逆に、水虫だとは思わずに、湿疹・かぶれ用のステロイド剤を塗布して症状を悪化させる例もあります。
皮膚になんらかの病変が見つかったら、自分自身で判断せずに、まずは、かかりつけの皮膚科で水虫かどうかの診察を受けることをおすすめします。

Q 診察を受ける際の注意点は?
前日に患部を洗って清潔にしておくことです。お薬を塗っている方は、診察前は塗らないでください。そして、診察では、どんなお薬を塗布していたのか、治療薬をお持ちいただくなどして、治療の経過を必ずお話しください。

Q どんな治療が行われるの?
多くの場合は塗り薬で完治します。ただ、良くなったと思って数日で塗布を止めてしまい、再発する方が非常に多いです。白癬菌は、異常がある皮膚表面だけではなく、周囲の皮膚にも居座っていますので、最低1か月間は毎日塗り続けて菌を死滅させることが必要です。
爪水虫の場合は、爪が完全に生え変わる必要があり、3~6か月間、飲み薬を服用することをおすすめしています。副作用やほかの薬との飲み合わせが心配な方は、近年、爪水虫用の塗り薬が開発されていますので、そちらを使用されてはいかがでしょうか?飲み薬よりは効き目が劣るため、さらに長期の治療が必要ですが、該当される方は医師に相談してみてください。

Q 予防法はある?
ご家族に水虫患者がいらっしゃる場合は、患部が触れるところに白癬菌が付着していますので、まずは治療をすすめ、白癬菌の供給元を断つとともに、完治されるまでは靴下やスリッパを履くなどして、なるべく感染を防いでください。白癬菌は高温多湿を好みますので、お風呂場を使ったあとは乾燥させて清潔に保つこと、バスマットは共用しないことが大切です。ただ、菌が付着したからといって必ず感染するわけではありません。付着しても、その後洗ってしっかりと乾燥させていれば感染することはありません。荒れた肌は菌が付着した後、皮膚の下に入り込むことが多く、感染しやすくなりますので、ゴシゴシ洗い過ぎず、保湿をしっかりして健康な肌を保つようにしましょう。
<水虫対策5か条>
一.水虫になったら菌をばらまかないよう必ず治療を!
一.水虫患者とバスマットを共用しない
一.浴室を使用後は、足を洗ってしっかり乾燥
一.荒れた肌は感染しやすい!ゴシゴシと洗いすぎずに保湿ケアを。
一.靴を長時間履いて足を蒸れさせない
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