西大阪線あこがれぷらっとホーム楽会 街と街、人と人、関西の未来にもつながる西大阪線
 
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「特集テーマ」では、沿線のまちの意外なつながりにまつわるお話を中心に、連載コラム形式でご紹介していきます。
沿線のまちで発見した酒に合うグルメや酒を楽しむスポット情報など盛りだくさんに取り上げてみたいと思います。

特集テーマ番外編: 阪神なんば線工事現場を行く!<その2>

前回に引き続き、西大阪線延伸工事見学会の模様をお伝えします。今回は、九条のまちなかの中央大通手前付近からはじまる地下工事の様子です。

   
地下の工事現場はまるでSF映画

 阪神西九条駅から近鉄難波駅に至る西大阪線延伸部の建設延長は約3.4kmで、途中に新設される駅は3駅あり、いずれも地下駅となる計画です。
 中央大通を越えたあたりの地点から階段を使って地下約10mまで降りると、鉄筋やパイプ、様々な配線等が縦横上下に無数に伸びる異空間でありました。高所恐怖症にとっては、高い所はもちろんのこと、地下数十メートルまで足場を頼りに降りていくのもかなり恐ろしいことなのです。もちろんそこには自然の陽光はまったく届かないわけで、薄暗い空間のなかで目をこらすと、多くの作業員の方が働いておられる姿を目にすることができました。



 そのまま足元の配線や鉄骨等を避けながら坑道の中をしばらく進むと、九条駅(仮称)になる箇所に到着しました。
 両端に軌道部が完成しているので、中央にプラットホームを配する(島式)形態になるのだということはわかるのですが、まだ改札階等は工事中のため、素人目には将来の駅の姿がなかなか想像できません。
 この駅を出ると、「京セラドーム大阪」に近い岩崎橋駅(仮称)までの区間はさらに下り勾配で、どんどん深い地下空間に入っていきます。
 ちなみにこのトンネルの大きさは外径6.8mで、難波方面と西九条方面行きの2つのトンネルが地中に開けられるようなものです。このトンネルをつくるのが巨大な円筒形のシールドマシンという掘削機で、マシンが進みながら掘削してできた空間に、セグメントと呼ばれる鉄筋コンクリート製や鋼製等のブロックをリング状に組んで壁の部分が完成するという仕組みだそうです。
 現在このシールドマシンは片側のトンネルを掘り終え、九条駅(仮称)付近でUターンし、次のトンネル掘削の出番を待っている状態でした。



  岩崎橋駅(仮称)までは、完成したトンネルを通ります。壁面に巨大なパイプがむき出しになり、所々に設置された白っぽいライトに照らし出された空間や、大きく右側に曲がっていく様子は、まるでSF映画の舞台になりそうな雰囲気がありました。
 こうして岩崎橋駅(仮称)まで辿り着くと、既にそこには駅構内の階段やデッキ空間らしきものが姿を見せ始めており、何層にもなる駅だということがわかってきます。計画では、地下24.5mにわたる空間に幅19m、3層構造の駅ができあがる予定だそうです。



 今回の見学会はここで終了となり、ドームのデッキから周囲を見渡すと、かつて「パドゥー」という商業施設があった場所はすっかり更地と化しており、延伸線が開通する頃には地上の空間も1700uの多目的広場ほか再開発によって新たに生まれ変わる予定とのことです。
 最後に事務所で模型等も見せて頂きながら、詳しい説明を受けました。









沿線の豆知識

大阪の近代化を支えたまちの変遷


 大阪のまちは古くから運河や港湾整備を進め、水運を活用して「日本の都市の原型」と言われる姿を築いてきました。
 江戸時代には現在のドームに近い大正橋付近に「木津川遠見番所(きづがわとおみばんしょ)」や幕府の官船等を納める「御船蔵(おふなぐら)」が建設され、九州方面からの大船も入港したといいます。
 明治38年には大阪ガスがこの地に創業し、岩崎町工場が建設され、木津川・尻無川の水運を利用して、当時のガスの原料として石炭が九州方面から輸送されていたそうです。(工場は昭和39年に廃止)
 その後交通は陸運に変わり、大正4年には岩崎橋−大正橋−日吉橋間に市電を運行させるために大正橋が建設され、やがて昭和44年にはたび重なる台風や地盤沈下、交通量の増加に対応するために大正橋の架け替えが行われ、現在に至っています。
 平成3年には大阪ドーム(京セラドーム大阪)がこの地に建設されることが決定し、周辺も含めた岩崎橋土地区画整理事業が進められ、平成9年にはドームと商業施設パドゥーが完成しています。

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