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特集(2)わがまちの輝き見つけ隊 vol.22
 阪神なんば線の新たな結節点となる難波界隈では、近年再開発によって新たな商業施設が続々とお目見えするだけでなく、道頓堀川を生かした「水の都」らしい魅力づくり、商店街や路地など通りの整備が進められ、それぞれが連携し合うことで「大阪の顔」にふさわしいまちの姿が出現しつつあります。
 今回は、ミナミのメインストリートともいえる「戎橋筋商店街」を運営する戎橋筋商店街振興組合が企画した「なんばの魅力体験ツアー」の模様を2回シリーズでご紹介しましょう。
   
ミナミの意外な魅力を探る「なんばの魅力体験ツアー」(その1)


◇ガイドブックにないミナミを知る3つのコース
 

 2008年3月末に、平成の戎橋完成記念として実施された「なんばの魅力体験ツアー」は、地元の商人等まちの達人が案内するガイドブックには載らない魅力を訪ねるツアーとのことで、平素からキタよりはミナミ通を自認する者にとっても大変魅力的な企画でありました。
 しかも、3つのコースのそれぞれに様々なお楽しみが用意されており、毎度のようにどれに参加するか頭を悩ませた結果、子ども連れで「映画のまちコース」に参加することにしました。(コース体験記は、次回ご紹介いたします)

地元の商人がご案内!なんばの魅力体験ツアー

【A】モダンシティ・ミナミ今昔体験ツアー
華やかなりしミナミの歴史を紐ときながら、美術史家の橋爪節也さんや大阪市史料調査会調査員の古川武志さんらスペシャルゲストとともに、戎橋界隈を歩くツアー。 (10名限定・2回実施)
【B】映画のまち・なんば探訪とTOHOシネマズなんば映写室体験ツアー
日本初の映画興行の地に誕生した、日本屈指のシネマコンプレックスのバックステージツアー。また、映画のまちミナミの隠れたスポットを探検するもの。
(保護者と同伴の子ども、10名限定・1日2回実施)
【C】えびすばしの老舗の味と手づくり体験ツアー
戎橋筋の老舗をめぐるツアー。「をぐら屋」では昆布づくりの技と味、「蓬莱本館」では豚まんづくり体験、「大寅」では蒲鉾の魅力と揚げたての天ぷらの味を体験する。
(10名限定・1日3回実施)

◇「安・近・短」の身近な旅行気分はいかが?
 

 ミナミは、キタと並ぶ「大阪の顔」として海外や全国各地から観光客が訪れる大阪の名所でもあります。しかし、大阪やその近辺に暮らす人々にとっても、半日からたっぷり1日かけて時間を過ごすことのできる魅力的なスポットが多く、まさに「安くて、近くて、気軽に楽しめる観光地」としても活用できる魅力的なエリアなのです。
 私達が子どもの頃は、家族揃って電車に乗ってミナミに出かけ、映画を観て、おいしいものを食べて、道頓堀界隈や商店街をぶらぶら散策して帰るという、ちょっとした旅行気分や「ハレの日」の気分をよく味わっていたものです。
 しかし、いつの間にか郊外型の大型ショッピングセンターができ、またシネマコンプレックスも珍しくなくなった今日において、わざわざ映画や娯楽を楽しむために都心に訪れたり、果てしなく長く大きな商店街をぶらぶら散策する楽しみというものに魅力を感じなくなってしまったのかもしれません。
 そのような生活や価値観の変化も影響してか、老舗料理屋や映画館が閉店する状況が、ミナミでも相次ぐようになっています。
 そこで企画された今回の体験ツアーは、新たな都市観光の姿を模索する意義深いものであったと感じています。

◇戎橋筋商店街って、どこまでをいうの?
 

 今回のツアーを主催したのは戎橋筋商店街振興組合ということで、意外に大阪市民ですら正確にその範囲を説明することができないのでは?と感じ調べてみると、北は「グリコの看板」と「かに道楽」で有名な戎橋から、南は高島屋大阪店までを結ぶ商店街が「戎橋筋商店街」にあたるそうです。
 戎橋は、江戸時代のはじめ町人によって架けられた橋です。2007年11月に約3年半にわたる架け替え工事を終え、82年ぶりに生まれ変わった姿を披露しています。鋼製で長さ26m、幅11mの橋は円形状の広場のようにバルコニーが設けられ、橋の下に設置した照明で道頓堀川の川面に光の輪が浮かび上がる演出も予定されており、周辺のネオンと相まって都心の夜景を情緒たっぷりに演出してくれます。
 一方、戎橋筋商店街振興組合では、橋のリニューアルを記念して、大阪を代表する川柳作家・岸本水府の川柳と、ミナミゆかりの洋画家・小出楢重が描いた「戎橋」のイラストをデザインした銘板を橋の欄干に設置したばかりとのことでした。
 「友だちはよいものと知る戎ばし」「大阪はよいところなり橋の雨」といった川柳が、ミナミを心の拠り所としてきた人々の姿を偲ばせてくれます。

◇「なんばの魅力体験ツアー」の反響とは...
 

 戎橋筋商店街振興組合がまちあるきツアーを開催するのは、2007年11月の「ミナミのど真ん中ツアー」に次いで2回目のことになるそうです。
 商店街関係者という地元で暮らす人ならではの考え方や案内コメントを聞くことができ、日々変化を続けるまちの姿について一緒に考えることもできたよい機会となりました。
 そこで、戎橋筋商店街振興組合理事長の野杁さんにイベント開催の経緯等についてお話をうかがいました。
 「橋が竣工し注目が集まるこの機会に、地元商店主などの案内により、ミナミ・難波のいわゆる有名スポットだけでなく、ガイドブックには載っていない魅力を体験し発見できる“まち歩き”を行い、盛り場文化の奥深さやまちの魅力を発信したいというねらいがありました。これまでにまちに対する意見を収集するなかで、“ミナミというまちに魅力を感じるが、一人では歩けない”という声が多かったため、ミナミ発祥の地を中心とした“ミナミらしい”まち歩きイベントを行うことでビギナーの方も安心して散策を楽しんでいただこうという企画です」
 今回のツアー参加者は全体で30組、100名となり、最年少の4歳児から70歳まで多様な世代や家族の参加があったとのこと。大半は大阪市内や府下の在住者でしたが、中には徳島県からの参加もあったそうです。
 「平素は前を通るだけの店や映画館に入って、仕事へのこだわりを聞いて、実際に豚まんをつくったり、映写室の作業を見たり、という貴重な体験ができたことに加えて、適度な歩行距離設定や案内した商店主のもてなしにも喜んでいただけました」と野杁さん。
 今後も、商店街ではまち歩きに限らず、夏祭りなど可能な限り参加型の事業を展開し、またミナミの各商店街が協力して「御堂筋オープンフェスタ」や道頓堀川の遊歩道を活用して、市民や来街者が交流できる機会をつくっていく方針とのことです。
 「ミナミは大阪人の心のふるさとです。買い物や飲食店がたくさん集まっているだけでなく、歌舞伎や演芸、映画を楽しんだり、歴史やなにわ情緒を味わったり、馴染みの店でホッとしたり...若者から年配の方まで安心して楽しめる、心に残るまちであるように、ミナミをあげてまちづくりに取り組んでいます。今後のミナミの花道・戎橋筋にぜひご期待ください!」という熱い想いを語っていただきました。
 ミナミは大阪が誇る「安・近・短のパラダイス」です。沿線のくらしをより“おもろう”するためには、頻繁に訪れて利用しないと損する!ってものですよね。

 ○ えびすばし商店街公式サイト
(可愛い「えびたん」がお出迎えしてくれます)
http://www.ebisubashi.or.jp/top.html
   
<ちょっと豆知識>

阪神なんば線のPR看板がまちにお目見え!!
 「行くで!阪神電車、ミナミへ」のロゴと金本選手の後ろ姿が凛々しい、阪神なんば線告知看板が道頓堀のビルに掲げられているのをご存じですか?
 来春開通に向けて、沿線各所にお目見えする看板やラッピングバス・電車にもご注目を!

   

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