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特集(2)わがまちの輝き見つけ隊 vol.17
 尼崎の臨海地域には、“工都”を支えた運河という都市資産があり、平成14年3月に兵庫県が策定した『尼崎21世紀の森構想』の実現に向け、市民や事業者が参加する尼崎21世紀の森づくり協議会の活動や、平成19年4月に国土交通省の「運河の魅力再発見プロジェクト」の第1次認定を受けて、官民協働でまちづくり資源としての運河の魅力を発信する取り組みが展開されています。
 今回は、サミット環境大臣会合開催記念の一環で開催された「第6回尼崎21世紀の森づくりフォーラム−運河わいわいサミット−」の参加体験記を2回シリーズでご紹介しましょう。
   
わがまちの資源を見直そう! 運河わいわいサミット(その2)
◇運河沿いを歩いて発見!

 「運河わいわいサミット」では、まずは3つのテーマ毎に設定されたコースに分かれてまちあるきに出発しました。
 「運河と緑」グループは、蓬川沿いの遊歩道を歩き、野鳥の会に属する参加者から近辺に生息する水鳥や野鳥に関するレクチャーを、また緑化活動に詳しい参加者からは運河沿いに適した植生のレクチャーを受けながら観察を進めました。
 また、元中学校の統廃合に伴って学校敷地で育っていた樹木を屋上に移設した新築マンションや、物流会社が新たに設置した風力発電システム「風流鯨(カゼナガスクジラ)」等の新たな環境への配慮方法を見学しました。
 なかには「尼崎に引っ越したばかりで、今回初めて運河を見ました」という若い参加者の声もあり、年配の参加者からは「私が子どもの頃は、みんな川で泳いでたわ」「あさりやしじみも採れたくらいきれいだった」「尼崎は公害で有名になってしまったけど、結構きれいになったもんや」という声があがっていました。
屋上緑化
風力発電システム
散策のためのサイン

◇わいわい語ろう!運河ワークショップ


 まちあるきの後は各グループ毎にテーブルを囲み、まずは大判のメモ用紙にまちあるきの感想や運河に対する思いを書き込み、順番に自己紹介を兼ねながら意見発表を行いました。
せっかく運河添いが美しく整備されても、近辺の建物がすべて川面に背を向けた格好になっている。「運河に顔を向けたまちづくり」を意識すれば、まちは変わるはず。
運河沿いの建物の壁面緑化や屋上緑化を進め、護岸緑化で緑の量を増やそう。水面にしなだれかかるような緑の風情はきっと心地よいはず。
水質浄化に緑のパワーを活用してはどうか?部分的に浅瀬をつくって、生物の生息場所を増やせば自然浄化ができるはず。
風力発電に代表されるようにこれからは環境ビジネスの時代。自然エネルギーを活用し、循環型のまちやものづくりによって、“工都”に変わる新たなイメージを発信しよう!
尼崎は近隣都市との交流がなく、まるで陸の孤島のよう。川の多様性を活かしたまちづくりで交流を進めるべき
 
【運河と緑グループ】
 といったアイデアがどんどん出され、これをすかさずボードにまとめる方、整備イメージを絵にする方に分かれ、約90分のワークショップはあっという間に終了しました。最後に全体会合で発表する代表者を決め、グループでリハーサルを行ってから発表会場に移動しました。
 全体発表会では、他のグループのアイデアが発表され、アイデアの中にはすぐにでも実現できそうな内容が多かったことから、今後の活動展開が楽しみに感じられました。
ボードウォークを活用し、運河沿いでくつろげる環境整備を
運河の歴史を次世代に継承できるようなイベントを
公害のまちイメージを払拭するため、新たなものづくり工場やエコな水辺の乗り物、水辺に親しむイベントを
レンタサイクル等まちなかから運河に出かけやすいようなアクセス手段の整備を
 
【運河の魅力発信グループ】
水質改善に向けて決め手となる技術開発がまだないが、一般市民も楽しく維持管理に参加できるしくみを
水中に部分的に浅場を設け、ボランティアで生き物を育てよう
六甲おろしのエネルギーを風車で受けて、そのパワーで水中を攪拌して自然浄化をめざそう
 
【水質改善グループ】
 短い時間ではありましたが、どのテーマやグループにおいても共通するのは「運河を資産として“工都”に代わる環境まちづくりを進めたい」という熱い想いでありました。
 そして、このような機会を通して市民が知恵や力を出し合えば、きっとこのまちは素敵な輝きを発することができるはず、という確信を得ることのできた1日でした。

 協議会活動に興味のある方、参加希望の方は下記サイトで、お問い合わせください。
 ○ 尼崎21世紀の森づくり公式サイト
http://www17.ocn.ne.jp/~ama21/top.htm
   
<ちょっと豆知識>

阪神工業地帯が地域活性化のための「近代化産業遺産群33」に認定される
 平成19年4月、経済産業省では産業遺産活用委員会を設置し、我が国産業の近代化に大きく貢献した「近代化産業遺産」について地域史、産業史を軸としたストーリーを取りまとめるべく検討を重ねた結果、「近代化産業遺産群33」が認定されることになりました。
 阪神沿線および阪神なんば線沿線では、尼崎市内の運河や工場、阪神工業地帯のほか、六甲山ホテルと関連観光遺産、奈良ホテルと関連観光遺産、神戸港の港湾施設、灘の酒造施設等々、数多くの資産が認定されています。
 「近代化産業遺産群33」には、44都道府県のなかから575件が認定され、兵庫県からは全国最多の55件が認定されています。
以下のサイトから33のストーリーに基づく解説をダウンロードすれば、旅のお供に大いに役立つはずです。

 ○ 近代化産業遺産群33 http://www.meti.go.jp/press/20071130005/isangun.pdf

   

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