『わがまちでは菜の花の早咲き品種を用い、通常より早めに種まきを開始します。これは一足早い春を先取りし、和やかな気分になってもらいたいという記念館の願いでもあります。公道に設置されるプランターだけでも700〜850個になり、その他に民家の軒先や庭に植えられているものもあります。地域のふれあいが希薄化するなかで、公の場を花で彩ることをきっかけとして、自分の暮らすまちや近隣の人々への関心を持つようになれば、人が支え合って温かな交流を育めるようになるはずです。菜の花に「まちづくりの種」という役割も託してみたいと思ったのです。気候によって花の咲き具合は異なりますが、毎年3月末ぐらいまでは菜の花がまちを彩る姿を楽しんでいただけるはずです』と記念館館長の上村洋行さんから説明を受けました。 「菜の花ロード」に並べられた菜の花を眺めていると、さりげなくそれぞれに個性が見受けられ、葉っぱの縮れたもの、茎の長短、盛りの花からまだ咲きかけのものなど様々で、その陰に日々世話を焼いてきた人々の姿を垣間見ることができるようでした。 きっと天国の司馬さんも、冷たい雨に揺られながらもほのかな甘い香りを届けてくれるたおやかな菜の花と、これを大事に世話して道を彩る人々の姿を眺めながら、安らかに過ごしておられることでしょうね。
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