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阪神なんば線でつながるエリアには、海や川などのウォーターフロントが多く、車や鉄道等の陸上交通が主体となる前の舟運が全盛を極めていた時代には、これらのエリアが都市の中心部として輝きを放っていたということです。
とりわけ大阪は、古くから水運を活かしたまちの整備がなされ、今日も都市基盤の根幹をなしている「水の都」として知られています。
今回は水の都の新名物・水陸両用バスで都市の中心部を巡る「大阪ダックツアー」の様子を引き続きお伝えします。 |
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◇バスでスイスイ!? 大川クルージング
40分の大川クルージングはなかなか快適なもので、橋上から物珍しげに指さす人やカメラを向ける人に笑顔で応じながら進んでいきました。
一同、ガイドの説明に耳を傾けながら、カモメの大群が一列に沿岸の柵の上に並ぶ姿や、沿岸に建ち並ぶ高層ビル群、優雅に佇む近代建築、行き交う屋形船やアクアライナーなどに忙しくカメラを向け、陸からの眺めとの違いに驚きの声をあげることしきりでした。
こうして再び桜之宮公園に戻り、上陸に備えました。
上陸の際には斜路を上がる必要があるため、重い車体を何段階にも分けて上げていく必要があるのだそうです。
そこでガイドの須知さんは真っ赤なお祭り用うちわを持ち出し、乗客全員で「よいしょ!よいしょ!」とかけ声をかけるなか、車体はゆっくりと斜路を上っていきました。
ここで再び運転手交代となるのですが、法規制上10分程度の上陸待機が必要とのことで、休憩タイムが設けられました。
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◇お舟がキタ・ミナミを行く!
しばしの休憩後は、国道1号を通って天満宮やお初天神を眺めながらキタ地区、さらには御堂筋に入って道頓堀などミナミ地区を巡り、千日前通りから最終地点「シティプラザ大阪」に戻ってくるコースでした。
さすがに御堂筋に入ると沿道の人々が多くなり、停車中のバスを写メールで撮影する人、車の中から手を振る人、「それどんな乗り物?」と問いかけてくる人など、なかなかにぎやかな様子でした。
しかし、須知さんの説明によると、これまで東京、名古屋等々各地で水陸両用バスの社会実験をやってきて、一番沿道の人々の反応が良かったのは東京で、一番消極的なのが大阪だったという意外な答えでした。
それも今後ダックツアーがまちなかの各所にお目見えすることで徐々に変わってくるであろうことに期待したいものです。
今回ツアーの参加客は、大阪はじめ地元関西在住の方が大半でしたが、中には北海道、熊本、上海からのお客さんもおられたとのことでした。
約120分かけたツアーの最後には、「シティプラザ大阪」の足湯で冷えた体を温め、大満足で愉快な思い出と共に帰路につきました。 |
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◇まだまだ厚い法律の壁
ところでダックツアーの認可までの道のりは意外と長く、各地で社会実験等を繰り返して運営管理の工夫を重ねながら、5年がかりで運行にこぎつけたのだそうです。
安全管理面では、船舶・バス・イベントの3重の保険に加入するという念の入りようですが、何しろ船舶・バス両方の許認可基準を満たすためには、重量制限も大きな壁であったそうです。
そこでこのバスに窓ガラスがない一番大きな理由が判明するわけですが、まずは船舶としての機能を満たした上で、陸運局の車両重量制限をクリアしようとすれば、5トン以内であるべきで、窓ガラスを入れずに計量してぎりぎり4.97トンで許可が下りたのだそうです。
もちろん雨天は車内にいても濡れてしまうことになりますし、冬場は寒く夏場はエアコン無しですが、そういう不便もひっくるめて楽しい!と感じさせる魅力がダックツアーにはあるようです。
ちなみに現在のところ冬期料金ですが、桜の季節から運賃の値上げが予定されているとのことです。
須知さんによると、来年中にはもっと小規模の水陸両用タクシーを自由に運行させたいのだとか。気軽に利用することのできる楽しい交通手段がどんどん登場すれば、水辺と人々の距離はもっと縮まっていくことでしょうね。
| 運行主体: |
NPO法人大阪・水かいどう808(理事長・須知裕曠氏) |
| 車 両: |
(サイズ)全長11.96m、全幅2.495m、全高3.54m
(トン数)4.97トン
(定 員)39名
(メーカー)CAMI社(米国) |
| コ ー ス: |
(陸 路)御堂筋〜大阪城周辺
(水 路)大川(桜ノ宮港から天満橋方面) |
大阪ダックツアー http://www.osaka-ducktour.com/
NPO法人大阪・水かいどう808 http://www.mizukaido808.com/
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