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特集(2)わがまちの輝き見つけ隊 vol.9

 新年おめでとうございます。今年も当サイトをよろしくご贔屓にお願い申し上げます。

 阪神なんば線でつながるエリアには、海や川などのウォーターフロントが多く、車や鉄道等の陸上交通が主体となる前の舟運が全盛を極めていた時代には、これらのエリアが都市の中心部として輝きを放っていたということです。
 とりわけ大阪は、16世紀後半に豊臣秀吉が難波津を望む高台に大阪城を築き、城下に水路を巡らし、水運を活かしたまちの整備がなされ、今日も都市基盤の根幹をなしている「水の都」として知られています。
 今回は水の都の新名物として2007年12月1日より定期運行が開始された、水陸両用バスで都市の中心部を巡る「大阪ダックツアー」の様子を2回シリーズでお伝えしましょう。

   
水陸両用車でいざ発進! 「大阪ダックツアー」その1
◇船が出るぞ〜〜〜!!

 現在、水都・大阪では、都市再生の動きが活発で、水辺を活かした再開発や舟運の復活をめざしたクルーズツアーが盛んに行われています。
 また、2009年には「川に浮かぶ都市」をテーマに、世界に誇るべき大阪の都市資産である「川」と「川によって作られた資産」を活用し、新しい都市景観とライフスタイルを創造・発信する「水都大阪2009」プロジェクトが本格化するわけで、水辺環境や水辺に親しむための手段に注目が集まりつつあります。
 そのプレ事業として、12月1日からは水陸両用車で大阪を巡る「大阪ダックツアー」が定期運行されることが決定し、「わがまちの輝き見つけ隊」も15日に乗車(乗船)体験を楽しんできました。
 まずは東横堀川に近い「シティプラザ大阪」で、受付カウンターで料金を支払い、可愛いチケットを入手して乗車開始となります。
 当初はもっと船に近い形を想像していたのですが、出発場所に横付けされた車体は、バスの前部がやや突出して、ぱっと見る限りは後ろに付いたスクリューもほとんど目立っていませんでした。しかし車高が高めなので、階段を使って乗り込む形式でした。
 当日は定員39名の席がほぼ満席に近い状態で、席に着くとまず子供にはライフジャケットが配られました。その後全員に「よかったら使ってください」と銀色の膝掛けシート(ちなみにNASA製)が配布され、これを体に巻き付けておくと保温効果が高いのだそうでした。
 事前予約時点から、「かなり寒いので防寒対策をしっかりしてきてください」と言われていた理由は、窓が一切ない野ざらし状態である姿を見て納得できました。(この理由は、後ほどご説明しましょう)
 やがていよいよ出発となり、当日ガイド役を務められたNPO法人大阪・水かいどう808の須知裕曠理事長さんの「船がでるぞ〜〜〜!!」という高らかなかけ声のもと、楽しいツアーの始まりとなりました。
◇「見る観光」から「見られる観光」へ

 時速40キロで陸上を走行するバスは、上町台地から大阪城を横目に見ながらどんどん桜之宮をめざしていきました。途中出会う沿道の人々の視線を感じながら、バスは進んでいきます。
 須知さんいわく「今日は非常に珍しい観光体験をしてもらいます。つまり、皆さんはまちの人々に見られる体験をしてもらうのです。沿道の人がカメラを向けてきたら、にこやかにポーズをとってあげてください」とのこと。確かに注目度は満点状態でした。
 須知さんは車内での観光案内をしながら、すかさず沿道の人々へのツアーPRのため、信号で止まるたびに沿道の人々に向かって、「これは船やで〜〜!!」とアピールされていました。(これが水上を運行する際には、沿岸に向かって「これはバスや〜〜!!」になった)
 やがてバスは桜之宮公園の敷地内にどんどん降りていき、川のすぐそばまでくると、一時停車して、ここからは運転手さんと船長さんの交代となりました。
 正面には水中に向かって斜路が設けられており、いよいよ川に突入するのだと、車内のわくわく気分も高まっていきました。
◇いよいよ入水! 緊張の瞬間

 運転手の交代中、須知さんの注意事項に関するアナウンスが始まりました。「万一を想定して、お子様はライフジャケットを装着してください。大人の方はシートの下にエアバッグがありますので、危なくなった時に使います。バッグの両端に持ち手があって、これに腕を通してバッグを胸に抱きかかえるようにして、手のひらを胸元で合わせて、南無阿弥陀仏合掌と唱えながら入水してください」との説明に、どっと車内に笑いが巻き起こりました。
 そして全員が「0123!」のかけ声を合わせたところでバスが前進し、ちょっとした衝撃と勢いよく水を跳ね上げながらの入水となりました。一斉にあがる感嘆の声!
 ガイドのノリの良さに乗客もつい引き込まれ、多少水に濡れようがお構いなしという陽気な気分になってしまうのでした。
 こうしてバスは船の機能を発揮して、水中をどんどん走り、橋桁の下をするりとくぐり抜け、沿岸の散策路や橋の上からの人々の視線を浴びながら、進んでいったのでした。
(次回に続きます)
   
<ちょっと豆知識>

軍事用に開発された水陸両用車が進化
 水陸両用車といえば、映画「007シリーズ」を思い出される方が多いことでしょうが、実用化されたのは1928年のこと。もとは軍事用に開発され、第二次世界大戦、ノルマンディ上陸作戦でも大活躍したのだそうです。
 その後、水難救助車や災害対策車両としての役割を担い、後に「アーミーダック」という名で観光用に運用されるようになりましたが、軍事用車両をそのまま活用したものは安全面・快適性面共に良好とは言えないとのこと。
水陸両用車を利用した観光ツアーは、一般的に「ダックツアー」と総称され、ハワイ、シンガポール、ボストン、シアトル、ロンドン、オーストラリア、北京、大阪、神戸、沖縄等世界の30箇所で活躍しています。来年早々には万博客の利用も見込んで上海でも運行されるとか。
 ちなみに日本で水陸両用バスの運行が許可されたのは2007年6月のことで、道路運送法および海上運送法に基づく申請をもとに、国土交通省が認可したものです。
日本で運行される水陸両用車は「不沈構造」で、8トントラックを元に米国の水陸両用車メーカーが改造を行ったものだそうです。
 全長は約12mで最大搭載人員39人。車高が高く、運転手の目線位置で高さ3mになります。スピードは陸上を時速100キロ、水上を4.5ノットで移動できるパワーをもっているのだそうです。
 運転の仕組みは、陸上を走る時は大きなハンドルと足元のペダルで運転し、水上を走るときはクラフトマスター(船長)席の右側にある小さなスティックコントローラーで船尾のアウトドライブを操作して操船するもの。やはり入水時と離水時が最も緊張し、また腕の見せ所でもあるとのこと。

 ○ 水都大阪2009基本計画の概要
http://www.osaka21.or.jp/suito/suito_2009/gaiyou.html

<トクトク情報>

本格的なグルメを楽しみながらのクルージングはいかが?
 大阪水上バス(株)では、グルメ・ミュージック船「ひまわり」を運行しています。
帝国ホテルのお料理と音楽を楽しみながらのクルージングは、とても優雅な気分にさせてくれることでしょう。これからは、クルーズ接待もひとつの楽しませ方かもしれませんよ。
 料理コースはランチ、ディナーの2種類とケーキプランがあり、季節によっては特別プランも企画されます。もちろんチャータークルーズも可能で、ウエディング等のオリジナルパーティにも対応してもらえるとか。
その他、大阪水上バスでは、かなり安価でチャーター可能なアクアミニ等のクルーズ企画などバラエティ豊富なプランであなたの希望を叶えてくれます。

【予約・問合わせ先】
グルメ・ミュージック船ひまわり ひまわり予約センター
TEL.06-6942-6699
http://www.gt-net.co.jp/kokunai/cruize/himawari/himawari.html
大阪水上バス http://suijo-bus.jp


   

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