西大阪線あこがれぷらっとホーム楽会 街と街、人と人、関西の未来にもつながる西大阪線
 
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特集(2)わがまちの輝き見つけ隊 vol.3
沿線の様々なまちの魅力と魅力づくりに取り組む人々の姿をとりあげ、まちづくりのヒントにしてもらいたいという想いから、様々な情報をお届けします。
つい見過ごしてしまいがちなわがまちや沿線のお宝を、一緒に探しに出かけましょう。
   
絶対損せえへん!大阪・九条下町ツアー体験記(2)

 まちなかの知られざる名所を訪ねながら、下町のうまいもんをあれこれつまみ食いし、おまけに歴史紙芝居まで見せてもらった一行は、九条南公園から再びまちなかの商店街をめざしました。
(9)下町市場

 九条のまちなかには、「キララ九条」「ナインモール」という二つの大きな商店街があり、中央大通りと地下鉄中央線高架で分けられているものの、一見するとまちの中央を貫くような形の一つの長い長い商店街になっています。
  そしてそこから横に枝分かれするような形で、小さな商店街や市場もあるわけです。
  「キララ九条」から横に伸びた下町市場の入口にある卵屋さんでは、黄身が3個も入った幸運縁起卵をその場で割って見せていただきました。
  さらに昔懐かしい「真桑瓜(関西ではマッカと呼ぶ)」を道端で売るおばさんにも出会うことができ、再びショッピングに夢中になるメンバーも見られました。
(10)紹記の手づくり豚まん

 下町市場を出るとすぐ、蒸したて手づくり豚まんで有名な「紹記」に辿り着きます。ここで豚まんを頬張りながら、ちょっと休憩をとりました。すでにこの時点で「もうおなかいっぱいやわ〜!」という声がちらほらと聞こえてきました。

(11) 商店街にて巨大スイカの目方当てクイズ

 次は「ナインモール」に移動し、商店街の果物屋さんの店先を飾る巨大スイカの目方当てクイズとなりました。(答えは90キロ)
(12)阪神なんば線新駅幻の出入口

 「ナインモール」から脇道にそれて、一行は道路沿いにあるとあるビルに向かいました。目の前では阪神なんば線の地下工事が進行中でした。  
  このビルには道路に沿って地下に続く通路があり、実はビル建設段階から当初の阪神西大阪線延伸計画に沿って、地下の新駅から地上にアクセスするために設けられたものだったそうです。現在では計画変更により、幻の出入口になってしまったとのことでした。

(13)劇団維新派が建設した個性派映画館「シネ・ヌーヴォ」

 鉄のバラのオブジェが目印の「シネ・ヌーヴォ」は、劇団維新派が建設に関わったことでも知られており、個性的な作品が上映されている一種の映画ファンの聖地でもあります。
(14)ドーム型巨大シュークリームの「ブルンネン」

 再び「ナインモール」に戻り、洋菓子店「ブルンネン」でシュークリームをいただきました。お店のショーウインドーには、京セラドームにちなんだドーム型の巨大シュークリームが通りを行く人の目線を釘付けにしていました。

(15)遊郭の名残を留める松島新地

 再び商店街から横道に入り、昔の遊郭の風情を色濃く残す松島新地をちらりと眺めて、一行は大正方面に向かいました。

(16) 難波八十島にゆかりの深い茨住吉神社

みなと通り沿いには、「茨住吉神社(いばらすみよしじんじゃ)」があり、かつて九条島と呼ばれ、海との縁の深い場所であったことがうかがわれます。  
  この神社は、寛永元年頃に九条新田が開発された頃にできたもので、神功皇后がお奉りされているのだそうです。

(17)大阪市電発祥の地(市電花園駅)

 みなと通り沿いの歩道脇にある「大阪市電発祥の地」を示す碑を見学しました。かつてみなと通りには二階建ての市電が走り、戦前までは築港に魚釣りやレジャーを求めて出かける人でたいそうにぎわったそうです。もちろん市電には釣竿を立てておく設備まで設けられていたとか。

(18)天満宮御旅所跡(千代崎天満宮)

 一行はみなと通りに背を向けて、ドームを目印に大正方向に向かいました。途中の道端には教えてもらわなければ見過ごしてしまいそうな場所に鳥居が祀られてあり、これが天満宮の御旅所跡(千代崎天満宮行宮)のしるしなのだそうです。  
  戦前はこのあたりまで天神祭の船渡御が巡ってきたのですが、もとが埋立てでできたまちのせいか地盤沈下が深刻になり、廃止されてしまったそうです。

(19)京セラドーム前にて六甲おろしの大合唱・解散式

 約2時間半のツアーのファイナルイベントは、京セラドームを正面に臨む歩行者デッキの上で行われました。
  今年のプロ野球日本シリーズで「阪神タイガースVSオリックスバファローズ」のドーム決戦の実現を祈願して、全員で両球団の応援歌を大合唱して解散式となりました。



   
都市観光はハード(hard)よりハート(heart)で!

  「絶対に損せえへん」の言葉通り、20箇所もの見所を巡り、それぞれの場所で地元の人々の話を聞き、5品のご当地グルメの試食を楽しみ、買い物あり、クイズあり、紙芝居あり、六甲おろしの大合唱ありの盛りだくさんな2時間半の旅でした。(総歩行数約1万歩とのこと)  
  途中一行に出くわした地元のおじさんが、「今日はガイドが足らんわ、助けて!」の声に応えて合流参加したり、常連さんがガイド補助を行ったりというゆるさも、下町の居酒屋で飲んでいるようなノリで楽しめました。  

  ツアーを主宰する谷口さんは、大阪芸術大学短期大学部経営デザイン学科でフィールドワークを主体とした観光研究を行ううちに、自らがオリジナルの下町実際の観光商品を開発・運営されるようになったそうです。

  「ドームやUSJもいいけれど、素顔の大阪も見て欲しい。都市観光はハードよりハートですわ。これまで修学旅行生に大阪のイメージを聞いたところ、“こわいまち”という意見が大半であって、本当にがっかりしました」の言葉通り、素朴で温かい下町の魅力に光をあて、交流を育んでいくために必要であったのが「観光ツアー」という手法であったのでしょう。
  今回の下町ツアーをはじめ、まる1日かけたミステリーツアー、渡船巡り、修学旅行生の案内等々様々なツアーを実施し、10年で3千人を超える人をガイドした実績があり、その活動が大阪市「大阪魅力百貨」で優秀賞を受賞するなどの表彰歴も持っておられます。
  「さすが大学の先生だけあって、本物のツアコン並みに話し上手や」との参加者のきついツッコミを受けつつ、コテコテ大阪流の交流も楽しませてくれるツアーでありました。  
  最後に参加者の方数人にも感想を聞くと、「昔このあたりに住んでいたけれど、戦災やジェーン台風の水難で他の区に引っ越さざるを得なかった。今日は懐かしい故郷を見に来れてよかったわ」という年配の方が何名もおられました。
  よく「観光」とは「国の光を見る」意を語源にすると言われますが、「これ見よがしに作った光を見せる」のではなく、「地域の日常生活の中で当たり前にあるもの」も、見せ方によっては他で得ることのできない貴重な体験に変わるのだということが理解できた1日でした。

  「大阪繁盛、九条、人情、あんじょう、九条!」 下町ツアーには、谷口さんはじめたくさんの方々のまちに対する愛情がたっぷり詰め込まれていました。
  このようなユニーク・ツアーが、沿線のまちのあちこちで生まれ育っていくことを願って!!

〔連絡先〕
大阪・九条下町ツア−事務局(21世紀の九条を語る会)     
〒550-0027 大阪市西区九条1-21-21-603 
tel 06-6584-6139

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