(16) 難波八十島にゆかりの深い茨住吉神社 みなと通り沿いには、「茨住吉神社(いばらすみよしじんじゃ)」があり、かつて九条島と呼ばれ、海との縁の深い場所であったことがうかがわれます。 この神社は、寛永元年頃に九条新田が開発された頃にできたもので、神功皇后がお奉りされているのだそうです。
(17)大阪市電発祥の地(市電花園駅) みなと通り沿いの歩道脇にある「大阪市電発祥の地」を示す碑を見学しました。かつてみなと通りには二階建ての市電が走り、戦前までは築港に魚釣りやレジャーを求めて出かける人でたいそうにぎわったそうです。もちろん市電には釣竿を立てておく設備まで設けられていたとか。 (18)天満宮御旅所跡(千代崎天満宮) 一行はみなと通りに背を向けて、ドームを目印に大正方向に向かいました。途中の道端には教えてもらわなければ見過ごしてしまいそうな場所に鳥居が祀られてあり、これが天満宮の御旅所跡(千代崎天満宮行宮)のしるしなのだそうです。 戦前はこのあたりまで天神祭の船渡御が巡ってきたのですが、もとが埋立てでできたまちのせいか地盤沈下が深刻になり、廃止されてしまったそうです。 (19)京セラドーム前にて六甲おろしの大合唱・解散式 約2時間半のツアーのファイナルイベントは、京セラドームを正面に臨む歩行者デッキの上で行われました。 今年のプロ野球日本シリーズで「阪神タイガースVSオリックスバファローズ」のドーム決戦の実現を祈願して、全員で両球団の応援歌を大合唱して解散式となりました。
ツアーを主宰する谷口さんは、大阪芸術大学短期大学部経営デザイン学科でフィールドワークを主体とした観光研究を行ううちに、自らがオリジナルの下町実際の観光商品を開発・運営されるようになったそうです。 「ドームやUSJもいいけれど、素顔の大阪も見て欲しい。都市観光はハードよりハートですわ。これまで修学旅行生に大阪のイメージを聞いたところ、“こわいまち”という意見が大半であって、本当にがっかりしました」の言葉通り、素朴で温かい下町の魅力に光をあて、交流を育んでいくために必要であったのが「観光ツアー」という手法であったのでしょう。 今回の下町ツアーをはじめ、まる1日かけたミステリーツアー、渡船巡り、修学旅行生の案内等々様々なツアーを実施し、10年で3千人を超える人をガイドした実績があり、その活動が大阪市「大阪魅力百貨」で優秀賞を受賞するなどの表彰歴も持っておられます。 「さすが大学の先生だけあって、本物のツアコン並みに話し上手や」との参加者のきついツッコミを受けつつ、コテコテ大阪流の交流も楽しませてくれるツアーでありました。 最後に参加者の方数人にも感想を聞くと、「昔このあたりに住んでいたけれど、戦災やジェーン台風の水難で他の区に引っ越さざるを得なかった。今日は懐かしい故郷を見に来れてよかったわ」という年配の方が何名もおられました。 よく「観光」とは「国の光を見る」意を語源にすると言われますが、「これ見よがしに作った光を見せる」のではなく、「地域の日常生活の中で当たり前にあるもの」も、見せ方によっては他で得ることのできない貴重な体験に変わるのだということが理解できた1日でした。 「大阪繁盛、九条、人情、あんじょう、九条!」 下町ツアーには、谷口さんはじめたくさんの方々のまちに対する愛情がたっぷり詰め込まれていました。 このようなユニーク・ツアーが、沿線のまちのあちこちで生まれ育っていくことを願って!!
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