
旧外国人居留地やトアロードなど、神戸の人気スポットにほど近い、神戸市中央区浪花町。ガラス貼りの外観がひときわ目を引く神戸朝日ビルティングの1階で、11月6日から10日までの5日間、灘五郷酒造組合が主催するチャリティ試飲会「灘五郷の館」灘の酒フェアが行われました。昨年10月の試飲会が好評を博し、今回で2度目の開催に。灘の酒の魅力をより多くの人に知ってもらおうと、3種類のお酒が飲み比べできる試飲コーナーのほか、日本酒と美容・健康についてのパネルも展示されました。

大通りに面した会場は、夕方4時の開始とともにショッピング客や観光客が集まり始め、辺りが薄暗くなり始めた頃からは仕事帰りの人の姿も。灘五郷酒造組合に所属する33社の蔵元のお酒が威勢よく開栓される様子は、見ているだけで気持ちがわくわくしました。しかも、吟醸酒、生酒・生貯蔵酒、純米酒または本醸造酒の3種類のお酒とおつまみ付きで300円とは安い! 試飲会で得た収益金は「あしなが育英会」に寄付されるそうです。

さらりとした口当たりの吟醸酒は、香りが華やかで女性にも受け入れられやすい飲みやすさ。純米酒は米本来の芳醇な香りとコクが楽しめ、生粋のお酒好きにはたまらない味わいを醸しています。灘の酒といえば、西宮の海岸近くで湧き出る「宮水」という、カリウムやリンを多く含んだ硬水を原料とすることから、力強い辛口の「男酒」として知られています。しかし、この酒質も夏の貯蔵熟成を経て秋を迎えると、香味が整い円熟味を増し、清酒の五味(甘・辛・酸・苦・渋)のバランスがとれた、すっきりとしたまろやかな酒質になります。これが「秋晴れ」と呼ばれるもので、他では見られない灘の酒の特徴といわれています。

展示コーナーでは、日本酒と健康・美容に関する話題をチェック。日本酒には、なんと100種類もの栄養成分が含まれているそうです。特にアミノ酸の含有量が多く、疲労物質である乳酸の発生を抑えたり、脳の働きを鈍くするアンモニアの排出を促進する働きもあるとか。美容面では、37度ぐらいのぬるま湯にコップ2〜3杯の日本酒を加えたお風呂に入ると、お肌がすべすべになるという情報も。おいしいお酒を飲みながら、灘の酒や日本酒の知識を楽しく学ぶことができました。秋がますます深まる今日この頃、燗酒で灘の酒をじっくり味わってみてはいかがでしょう。
 |
日本一の酒どころ 灘五郷展
期間:11月18日(土)〜26日(日)
午前10時〜午後6時
会場:北野工房のまち 特設会場
灘五郷・灘の酒の展示コーナーのほか、有料試飲会や即売会を開催。18日午後2時からのオープニングセレモニーでは、鏡開きやジャズコンサートが行われる予定です。
お問い合わせ:灘五郷酒造組合 電話:078-841-1101 |
|
| この日は少し肌寒かったものの、試飲会の看板を見た人が次々と集まってきました。 |
| 3種類のお酒とおつまみがセットに。 |
|
「どんなお酒が飲めるの?」と興味を示す人も。 |

近畿地方では木枯らし1号が吹き荒れ、これからの季節、乾燥や肌荒れ対策が気になるところです。そんな時に着目したいのが、お酒に秘められた宮水やお米のパワーではないでしょうか。
ご存じですか? 杜氏さんの肌はすべすべしていて、とても綺麗です。その秘訣をお尋ねしたところ、とくに肌を気にしておられるわけでもないとのこと。
お酒は飲んでよし、風呂に入れて良し、また風呂上りに日本酒をたっぷり染み込ませたコットンで肌をパッティングすれば、潤い効果があるそうです。
灘の蔵元由来のコスメも数々市販され、さまざまな酒造メーカーのコスメ商品があります。
地域の資源を活用してできたまさにスローな化粧品も、これから注目してみたい逸品のひとつです。 |
|