| 灘五郷酒造組合の試飲・販売コーナー。 |
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まちを練り歩く「新酒番船パレード」の踊り隊。 |
人形劇や縁日が開催された
「えびす親子ひろば」。 |
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「新酒番船一番酒御振る舞い」では、福の神「えべっさん」が登場 |

灘五郷のひとつとして知られる西宮郷(西宮市)は日本酒の出荷額が日本一であり、酒づくりに欠かせない名水「宮水」がこの地に湧いたことが原点となっています。
「宮水」は、天保11年に桜正宗の山邑太郎左衛門によって発見されました。現在その地には「宮水発祥之地」の石碑が立ち、年1度「宮水」を発祥の地から商店街を経て、えびす神社に奉納する「宮水まつり」が催されています。
西宮に湧き出た水ということで、もとは「西宮の水」と呼ばれていたものが、やがて「宮水」と呼ばれるようになって今日に至っているとのことです。
ところで、一般的に酒は「秋落ち」といって暑い夏を過ぎると味が変わるものと言われていますが、西宮の酒はむしろ秋を迎えて一段と味がさえてくるため、「秋晴れ」と称賛されてきました。
これは「宮水」を生む地形、六甲おろしなどの自然環境、見事な酒を醸す技はもちろん、良質な吉野杉が手に入ったことや、海路を利用していち早く販路拡大に取り組むことのできた地の利の良さによるところが大きかったはずです。 |
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秋らしい晴れ間が広がる10月7〜8日の2日間、西宮神社をメイン会場に『第十回西宮酒ぐらルネサンス』が行われました。阪神・淡路大震災からの産業復興を目的に、1997年にスタートし今年で10回目。西宮といえば、六甲山系夙川の良質な伏流水に恵まれ、酒づくりのさかんなまちとして知られます。今年は、西宮周辺の蔵元で醸されたおいしいお酒とともに、さまざまな名物を味わう「食」の企画が充実。酒蔵やビール工場など、西宮の酒文化を巡る無料ループバスも運行され、周辺会場と一体になった盛り上がりを見せました。

阪神西宮駅1階のエビスタスクエアや西宮中央商店街でも、さまざまなイベントを同時開催。周辺地域全体がお祭りムードに包まれる中、西宮神社の表大門(赤門)へ。鳥居をくぐると、拝殿の近くまで「西宮酒造家十日会」の参加企業による日本酒の試飲・販売コーナーがずらり! いろんな蔵元のお酒が楽しめるとあって、行列ができるほどの盛況ぶりでした。「おいしいお酒、いかがですか」「さあ、いらっしゃい!」。ハッピ姿の販売員さんたちの元気なかけ声と試飲や買い物を楽しむ人たちの笑顔に、きっと福の神「えべっさん」も、ニッコリ微笑んだことでしょう。

西宮商工会議所の加盟店や企業が出店する居酒屋コーナーでは、焼鳥、牛串、コロッケ、おでんなど、目移りするほど豊富なメニューが揃いました。なかでも「酒蔵鍋」は、毎年好評の名物メニュー。西宮のお酒をふんだんに使った出汁に、人参、ごぼう、大根などの根菜と豚肉、椎茸、こんにゃくを入れて煮込んだもので、昔から酒蔵で働く杜氏さんたちのまかない食として親しまれてきました。ほのかに広がるお酒の風味と具材の旨みが凝縮した出汁は、何杯でもおかわりしたくなるおいしさ。酒づくりの歴史とともに、酒蔵で受け継がれてきた伝統の味を満喫することができました。

メインイベントのひとつ「新酒番船パレード」は、酒樽をのせた大八車を引く人々や赤いハッピを着た踊り隊がまちを練り歩く、活気溢れるパレードです。江戸は元禄時代、西宮の蔵元はその年に新しくできた新酒を樽廻船にのせ、江戸へ運ぶ順位を競い合ったといいます。そこで一番になった船員たちが、江戸市内を踊りながら練り歩いたことにちなんで企画されたのがこのパレードです。「それいっちゃ、やれいっちゃ」のかけ声とともに、西宮神社境内から西宮中央商店街、エビスタ西宮を華やかに練り歩く姿は圧巻。西宮神社境内のメインステージで行われた「新酒番船一番酒御振る舞い」では、福の神「えべっさん」が登場し、一番の新酒が振舞われました。

酒づくりのまちとして発展してきた西宮の歴史と、地域を愛する人々の活気。それらを体感することで、西宮のまちの魅力が輝いて見えたひとときでした。
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